兄弟と不登校3



弟の目から涙の粒が

瞬きする度にぱらぱらと散るように落ちていく



あんなに朗らかで笑顔の似合うあなたから

たくさんのもの奪ったね・・



ずうっといつも一緒だった兄が

突然目の前で動きを止めて、どれほど驚いたことでしょう・・

そしてどれほど不安だったか・・


まだ5年生になったばかりのあなたは

兄への思いを屈折した嫉妬で表しているけれど

それは紛れもない叫びでした・・




もっと僕を見て!!しっかり僕を見て!!




私に出来ることは、これまでの塾での過管理を無くし

学校の担任の先生と連絡を密にし

そっと見守ることでしかなかったけれど・・



それでも弟は自分の力で兄への思いを・・

一人だけ楽なことしてずるい奴・・

僕は違う、僕は違うんだって踏みしめて・・

彼自身の道を探して行きました




受験のコースを大きく変えて塾を続けることにした彼は

新しい居場所を見つけて

少しずつ元気を取り戻し

兄が五月雨から母子登校へ、そして完全不登校になって行くのを見ながらも

何とか踏みとどまって別の時間を生きはじめました



同じ家で、同じ空気の中、兄弟は別々の時間を生きはじめました



でも、時には声をあげて笑い合い

2人でゲームを楽しむ姿は

こんな不登校という現実が嘘のような

おかしいくらいに仲良しで

なのに重く苦しい現実が

びっしり詰まった我が家でした


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違っていることがあたりまえ・・
芽生えはじめたそれぞれの個性がぶつかりあった頃







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兄弟と不登校2



朝はしんどいと起きられず学校に行かず

でも、しんどいと言いながらもゲームは普通にできる

勉強はせず、塾にも行かず、好きなことだけやっている

あんな奴、「ふとうこう」のあんな奴、ずるい!!


自分だけが、明日もまた学校へ、そして塾へ・・

自分だけが、しんどい思いして頑張ってる・・僕だって嫌なんや・・

嫌でも頑張ってるのに・・あいつだけ楽ばかり・・

弟の目からこぼれ落ちる涙は、兄への溢れる思いを語っていました

私の心が、全身が、掻き毟られて引きちぎられていく


兄を否定し打ち砕く言葉の中に

そうすることで自分を何とか保ってきた、けれど

もうそんな自分は僕ではないと悲鳴をあげる弟の

叫び声が聞こえました




僕を自由にして!!

僕はあんな風にはなりたくないんだよ!!




これまでと同じことをしていたのでは弟までも潰してしまう・・

私はいったい何を求めていたのだろう

何を守ってきたのだろう


目の前で動けなくなった兄の事

いつも一緒だったあなたはきっとすごく心配したろうに・・

そして不安で怖かったんだ

兄を否定することでかろうじて自分を守っているんだね


仲の良かった兄弟からどれだけのものを奪ってしまったのだろう

お願いだから間に合って・・もう一度笑顔を見せて・・


次男と同じようにあなたの動きまで止めさせはしない


子ども自身に全てを任せて

塾を辞めるもよし、続けるもよし

ただもう勉強の一切から親は手を引きました



今、目の前の三男は次男の不登校に

その状態に引きずられて巻き込まれようとしている


親が管理してきた勉強を無くし

口出しを止め

ただ彼を見守る


ただ祈る思いで一切のくくりを解いて

あなたが自分で選んだものを応援していこう


まだ復学支援というものに、エンカレッジと出会う

半年以上前のことでした

ですがバカな私にも塾とそれに向き合う親子関係が

兄弟を谷底へ落そうとしていることには気付きました



肩を落として下を向きとぼとぼ歩いていた三男が

元気を取り戻すのには、塾を辞めるのではなく

その繋がりも必要でした


親の一切の勉強での過管理をなくし

それが三男の求めていたことなら

彼の選択の全てを受け入れ見守ろう

そう決めて、彼の笑顔が戻ることを

何よりも何よりも願いました




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どうかこの願い届きますように!!







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兄弟と不登校1



次男が不登校になった時、長男はすでに家を出て

1人暮らしをして学校に通っていましたから

その影響が長男に及ぶことはありませんでした


それに比べ影響をまともに受けたのが

年子の弟、三男でした


次男の不登校が本格化した4月の始業式以降

三男もまた、行き渋りが始まりました


いつも元気いっぱい学校大好き

登校も誰より早く行ってたのに・・


その朝、三男は大粒の涙をぽとぽと落として泣きました


「僕だって学校なんか行きたくない・・我慢してるのに・・」

あんたまでそんなこと言うなんて・・


既に次男のことで飽和状態の私には

三男の言葉をどうやって受け止めていいのかわかりませんでした



三男はポツリポツリ話し始めました


「僕が太っていることで嫌なことばかり言われる・・」


「そうかぁ・・嫌なこと言われるんかぁ・・辛いなぁ・・」


悲しそうにしゃくりあげて泣く三男は大きな体の、でも5年生・・

小さい時から同じ学年の子より身長では頭一つ分高くて

体重では倍くらい大きくて・・


からかわれる対象としての要素は十分持っています


小学校に入学してすぐにデブ・ブタとからかわれて

蹴られたりするんって話してたっけ・・


でも、そんな風に言われたら

ガリ・ちびって言い返してやるって・・


心配はしたけれど、そのうち持ち前の明るさと優しさで

みんなと仲良くなっていました



何故今になって・・



三男の話を聞くうちに、時々当たり前のように

体のことをいじられることに耐えてきた様子が伺えます


「僕だって嫌なこと我慢して学校に行ってるのに・・」


次男の不登校という状態は、嫌なことから逃げている

我慢してないって思わせたんだね・・


5年生になったばかりで担任の先生も

新しく転入してこられた先生


早々、担任の先生に相談に行きました


先生は新学期のスタートまもなく、三男が嫌な思いをしているのではないか

という場面に出くわしたと話されました


その時、三男は気にしないという顔をしていたけれど

やはり傷ついていたんだねと・・


私があの時、やり過ごしてしまったこと・・申し訳ないって詫びてくれました



ステキな先生に支えられ、友だちとのもつれかけた糸も解けていきました


そのおかげで、また、元気に学校へ向かった三男です


けれど、次男の不登校になった大きな原因である

中学受験と塾というキーワードの解決なくして

三男の笑顔は戻りませんでした



年子の彼らはとても仲良しでした


いつも一緒に遊び、おもちゃも時間も共有しあって育ってきました


次男が4年生から塾へ行くと

三男も時期を同じくして三年生から肩を並べて通い始めたのです


いつの間にか、塾が敷いたレールを歩いて行くことが当たり前で

それが良くて、そこから外れることが出来なくて

どんどん厳しくなっていった予習・復習・宿題・

実力テスト・公開模試・・


それをこなすことで塾での地位を保っていたことが

子どもをギリギリ支えていました

親をさらに前へ次へと駆り立てていました


でも、ある日次男のそんな糸が弾けて切れてしまいます

弦楽器の弦をギリギリまで絞り上げてバチンと切ってしまったのです


三男はそうやって動きを止めた兄の事を間近で見ていて

苦しんでいました

次は自分の番だと思っていました


学校での嫌な思いは、今までの彼なら同じことをされても

やり過ごして、乗り越えてこれたことだったのかも知れない


でも、兄が目の前で動きを止めてしまったことは

何かしらの均衡を、何とか保ってきた均衡を崩してしまい

三男の心を乱していました



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三男が自分の道を次男とは違う道を
見つけて行くことを願っています






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プロフィール

くるみ みるく

Author:くるみ みるく
小5の終わりから始まった体調不良、そして不登校。
学校に行くというあたりまえに思っていたことが、これほど大変なことだったとは・・・。
復学支援をうけ、もう1度歩き始めた子どもを応援して行くために親はどう接していくのがよいのでしょうか。
学び続けることで見えてくるものは何でしょうか。

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