最後の運動会


「本当は学校に戻りたい」という

心の声が聴けたのに

帰宅して待っていたのは、これまでと何ら変わらない

不登校の日常でした


「学校へ行く」と言ってても

決めた時間になるとしんどさが倍増されて行けない

何とか歩き出して学校を目指しても

途中何度もうずくまり、もうダメだと歩けない

校門までやっとの思いで辿り着いても

「おはようございます、さようなら」・・



どうすれば学校へこの子を帰してやれるのだろう



私の思いは完全に行き詰まり空を泳いでいました



修学旅行から1週間で小学校最後の運動会を迎えました

担任の先生から途中で卒業アルバムに載せる

クラス写真を撮ると聞いていましたが

朝はやはり起き上がれず

息子は途中から父に連れられて来ました



でも体育館の片隅の日陰に広げた

シートの狭い一角に、うつむいて座ったままで

運動場の競技を見ることはありません



弟の出番ごとに写真を撮りに走っても

心はうつむいて所在無さげにしている息子の事が気になって・・


そんな気持ちに蓋をして、太い縄を体に巻きつけ

一番後ろで綱引きの勝敗を握る弟の、その一生懸命な姿に

2人分の思いの丈を込めて声援を送ります


だけど、どんなに応援しても

私の気持ちは次男の暗い顔から離れることが出来ませんでした



お昼休みを挟んで運動会も後半戦


去年はこの昼休みに

息子は正面の本部テントで

応援の言葉をマイクを通して

この校庭に響かせていたのに・・


そんな光景が甦り

胸が一杯になっていく・・



運動会の最後の競技

5年生と6年生合同の組体操



来年は兄弟揃って登場するから

どうやって2人を撮影したらいいかなと・・

そんなこと・・悩んでた・・・去年の私が見えました



6年生の保護者はみんな

最後の運動会の一番の見せ場に色めき立って

最前列に陣取って

子どもたちの勇姿に一心に拍手を送り

シャッターを切り、ビデオを回している




この厳しい残暑の中で

必死に頑張って練習した組体操は

観客の皆を感動させ涙をも誘ってる


私はそんな大人たちを見て

一生懸命拍手を送りながらも

喜びを共有出来ない寂しさを感じていました


同じ場所に居ながら、何処か遠くにいるような

大きな隔たりを感じていました


遠くでうつむいて座っている息子もまた

そこにいる不安を身体全体で表すかのように

小さく、寂しく、哀しい存在に見えました


私はその時はっきりと、自分たち家族が

いつの間にか完全にみんなとは違う世界にいることを

知りました


演技する弟も、それを見つめる父も

拍手を送る私も

うつむく息子と一緒なんです


すっぽりと落ち込んだ空間が

私たちを飲み込んでいる


もう私たち家族の力だけでは

息子を学校に帰してやることは出来ないのかも知れない


誰かこの異次元にいるかのような私たちを

元の世界に戻してくれないか・・

ほんの少し、そう、テコのような棒を差し込んで

力ではなく技のようなもので

この異次元にいるかのような私たちを

元の世界に戻してくれないか・・



第三者の存在を心から求める気持ちが

溢れるように押し寄せました



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comment

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ああ運動会(ToT)

うちは弟の応援の合間に自宅に戻り、少しでも見せてやろうと車で連れて行きましたが、シートに体をかがめて頭を出せませんでした。

「同級生のやつ一応撮って来てよ」と言われたビデオ映像も機械の不調であまり映っておらず…

それが彼の心の状態だったんだろうと感じた覚えがあります。

グランドで感じたくるみさんの思い、不登校経験者しかわからないかもしれませんね。

そらさん

そうですよね!こんな思いは学校に登校出来ていたら感じることは
ないことですよねe-441
みんなとの間に大きな隔たり・・うつむいた息子も私たち家族も・・e-452
そらさんも辛い想いの運動会でしたか・・
あの時の気持ち、忘れないで今のあたりまえのことを大切にしてe-343
そらさん、ありがとうございますv-22

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プロフィール

くるみ みるく

Author:くるみ みるく
小5の終わりから始まった体調不良、そして不登校。
学校に行くというあたりまえに思っていたことが、これほど大変なことだったとは・・・。
復学支援をうけ、もう1度歩き始めた子どもを応援して行くために親はどう接していくのがよいのでしょうか。
学び続けることで見えてくるものは何でしょうか。

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