PTAと不登校




普通の保護者より学校に行く機会がPTA役員をしていたため多かった私は

息子の状態が悪くなる一方の中

こうして学校に来ていていいものかと考えるようになりました

学校では総会の準備や、懇親会の計画、七夕祭り、そして夏祭りなどを

次々例年の流れに沿って実施していかなければなりません

その為の打ち合わせや準備の作業があり

学校に行かなければならない日がたくさんあります

母子登校したり休んだりを繰り返している息子の母親が

こうやって学校に来ていていいのか・・

でも、家で息子と顔を突き合わしていても

何のいいこともお互いにとってありません


子どもが不登校だからといって、親まで不登校になることはない

私まで人を避けるようになっては、息子を学校に戻してやれなくなる



でも学校で元気な生き生きした息子の同級生を見かけると

胸が掻きむしられるような、何とも言えない気持ち・・羨望と悲嘆・・


期間が長引いてくると心が弱っていきました



知らん顔してくれるのもありがたいようで、相手が先生だと

配慮の上でのことと思ってもやはりどこか、放っておかれているような

こんなに親子で苦しんでいるのに、何故、ほんの一言

「具合はどうですか?」とでも言ってくれないのか・・



担任の先生は学校の帰り道に、我が家に息子の顔を見に来てくれていたけれど

それをどれだけ続けてもらったところで

息子が学校に行こうという気になるとは思えませんでした

先生の来てくれる気持ちは十分に嬉しいのだけれど

先に繋がりそうもないことを何百回繰り返してもらったところで

それは私がしている母子登校と同じで

何か1人相撲のようなもので、決定的な何かに欠けているのです


「お母さん、卒業式には首に縄を付けてでも出席させますから安心してください」

平気な顔でそういう担任の先生の心中がわかりませんでした


学校はこの担任教師が息子を訪問しているという事実だけで

もう十分だと判断しているのだろうか


もっと私たちを見て欲しい



こんなに苦しくて、毎日ぎりぎりの綱渡りのような親子関係を

繰り広げているということを、先生方は何も知らない

母子登校で校門まで連れてくるために、朝から、いえ、前の晩から

どれくらいの下準備をして来ているかと言う事も、先生方は何も知らない


どれほどのたくさんの我慢と諦めを繰り返して

そして得る、わずかな校門に触れるだけという報酬は

あまりにも虚しいことだと、そこに挨拶に出てくる先生は知っているのだろうか


先生と挨拶を交わして、帰り道の母が

明日の母子登校に向けて心を弾ませられる訳もなく

その日の目標を達成したと同時に

その日の全てのエネルギーを消耗したように

一言の言葉も出せずにとぼとぼ帰るあの虚しさ


息子もまた一言も発せずに、でも確かに登校よりもしっかりと学校から遠ざかる



ある日学校で顔を合わした校長先生の

何ら変わらぬ表情に、業を煮やしてこちらから話しかけました

母「先生、もう休みが長くなっています」

先生「家でどうしてますか」

母「学校の話になるとしんどくなります」

先生「それでは、まだまだ、だめですね」

母「このまま様子をみるしかないのでしょうか」

先生「まだ、しんどがるのならもう少し時間がかかりますね」

母「・・・適応指導教室があると聞いたのですが」

先生「ありますよ、今の息子さんに合うかどうかわかりませんが行ってみる?」

母「・・お願いします」

先生「わかりました、連絡しましょう」


こうして適応指導教室に行くことになりました

校長室を出て、PTAの役員の部屋に戻る途中

抑えていた気持ちが一気に噴き出して

涙になって落ちました



それでももう一度涙を拭いて、皆が作業している部屋に戻りました

でも、一度緩んだ感情はもう止めることが出来ず

私の涙は、楽しく作業していた皆を一瞬で水をうったように静まり返らせました

「うちの息子がもう長く学校に来れなくて

今日初めて校長先生が適応指導教室に連絡してくれて・・

何かそういうとこあるなら、もっと早く話して欲しかった・・」

自分の話していることは

涙の理由のわずかな一片でしかなかったけれど

たくさんを話す力がありません

こんな姿をさらしてしまって申し訳ない思いで一杯です


でも周りのお母さんたちは、黙って私の背中を撫ぜて優しく包んでくれました


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No title

子供が不登校期間中、親が学校に行く事は辛いですよね。

我が家も一度家内が参観に行きました。
息子が居ない教室を見て辛かったと思います。
 
我が家は先生方がとても協力的でしたので救われる事もありましたが解決への道には近づきませんでした。

子供が学校に行けなくても親は普通に学校に接しようとする事が多いと思います。

学校側も精一杯やってくれていると思うのですが中々不登校が解決に向かう事ができない事が多く難しさを感じます。

No title

はじめまして、みかんと申します。
ちゃろさんのブログで紹介されていたので、読ませていただいてました。そして今回初めてコメントにおじゃまさせていただきましたe-257

え~、そうなんだあ。それからどうなったんだろう。つらかっただろうなあ。と思いながら読ませていただいてました。
皆さんそれぞれのトンネルがあったんだなあ。

PTAの役員をしていると子どもが学校に来ていない時も親は学校に行かなくてはいけないし・・・複雑な気持ちになりますね。
私も、息子が不登校の時、娘の方で役員を引き受けていたので学校によく行っていました。
息子を家に残し、私は学校へ。
でも娘は学校に来ているんだから、娘も弟が学校に来ていないことを背負いながら来ているんだから、娘のためにも頑張らなくてはと思っていたのを思い出しました。
出口の見えない不登校の頃は、本当につらかったです。
今、こうして普通に学校に行けていることに感謝ですv-345
ではまた、おじゃまさせていただきま~すe-454

ラムネさんへ

子どものいない学校・・そこにいるべきはずの息子がいないということ
辛いですよね・・本当に・・ラムネさんも同じように奥様の気持ちを共有されて
辛い日々だったのですね
今はもう息子さん野球にサッカーに大忙しですねe-454
この夏の成長楽しみですねe-420
コメント嬉しいですv-22ありがとうございました!

みかんさんへ

v-300はじめましてe-454読んで頂いてたのですね!
うれしいですe-420わたしもみかんさんのブログ拝見しています!
そうですよね、兄弟もそんな苦しい思いを背負って登校しているのですよね
うちも、年子の弟がまともに影響を受けて苦しんだ時期がありました
学校で弟の楽しげに友だちと遊ぶ姿をみて癒されたり・・
はい!また是非きてくださいねe-420お待ちしています

初めまして

中3の息子をもつ母です。昨年から遅刻、欠席が多くなりました。3年になり、ますます休みがち。2学期からは完全不登校になりました。私は今役員をしていますが、続けていくことに辛さでいっぱいです。息子のいない学校、クラスに行けば、教室の後ろに貼ってあるクラス写真には息子の姿はない…胸が押し潰されそうな思いです。役員のお仕事をしていても、正直どうでもよい、息子はいないんだし、と冷ややかな気持ちになります。でも、辞退などありえないので、辛くてもやり遂げるしかないのだと思っています。きっと一番辛いのは、息子だと思うので、味方となり支えとなり、今を乗り越えていこうと思います。ポジティブになったり、ネガティブになったり…心も大変です。がんばりましょ~
ブログ、励みになります。

チョコさんへ

v-22はじめまして!中3の息子さん、そしてチョコさんも今とても辛い時をお過ごしなのですね・・
私のブログがチョコさんに「励みになる」と言ってもらえて嬉しく思います!
子どもが登校していない学校でのPTA活動はやはり辛いものです
気持ちを切り替えても切り替えても、やはりそこにいるはずの息子がいない学校での活動ってしんどいです・・
私は活動を続けることで息子との距離をとったり、自分のストレス発散にしていましたがチョコさんはどうでしょうか?~しなければならないっていうだけでは、あまりにもしんどいですから、チョコさんにとって何かプラスの意味のあるPTA活動であればと願っています。コメントありがとうございましたe-257
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プロフィール

くるみ みるく

Author:くるみ みるく
小5の終わりから始まった体調不良、そして不登校。
学校に行くというあたりまえに思っていたことが、これほど大変なことだったとは・・・。
復学支援をうけ、もう1度歩き始めた子どもを応援して行くために親はどう接していくのがよいのでしょうか。
学び続けることで見えてくるものは何でしょうか。

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