この夏の思い出



猛暑の続いた今年の夏もいつからかゆっくりフェードアウトし

秋を迎える準備のような8月の終わりになりました


この夏の思い出と言えば次男と行った武道館

そして甲子園に出場した野球部を全校生徒で応援した三男たちの姿

そしてもう一つ、高校生模擬裁判選手権


6月頃だったでしょうか

ペットボトルの山の次男の部屋に入った時

このプリントを目にしました


これまでクラブ活動など経験のない息子です

放課後に残って活動することは初めてです

何に惹かれてこれに出ようと思ったのかは

想像するしかありませんが

高校2年生の有志10名で組織されたメンバーの中に

息子の名前がありました



「この大会は、1つの事件を素材に

法律実務家の支援を受けながら

参加各校が検察チーム・弁護チームを組織し

高校生自身の発想で争点を見つけ出し

整理し模擬法廷で証人尋問・被告人質問を行います。」

と参加募集要項にありました



こうして検索して調べていくうちに

色んなことがわかってきて

想像は妄想を呼び

その大会に大きな興味が湧きました


もう二度とこんな大会に出場する息子を見る事なんて

無いかも知れない

千載一遇のチャンス


見てみたい

大会での息子の姿を見てみたい



遅くまで残ってそれに向けて何か月も準備している様子を見ていて

こんな思いが日に日に強くなっていきました

ネットを検索するうちに観戦出来る事も知りました


ただ息子は出場することすらろくに話もしないのですから

観戦するなんてきっと嫌がるでしょう

いえ、絶対に来て欲しくはないでしょう


出来るなら着ぐるみにでも入ってこっそり覗きに行きたい・・



本番が明日に迫った夜、息子にリスクを承知で尋ねてみました

母「明日、見に行ったり出来るのかなぁ?」

息子「・・・さぁ・・・でも来ないでほしい、緊張するし・・」

母「・・そっかぁ・・」



万に一つの望みを賭けて尋ねてみましたが

あえなく撃沈・・


息子のお許しが出れば大手を振って行ける

そんな一縷の望みに賭けてみたんです



でも、息子に聞くというリスクを犯した以上

もう普通に見に行くことは出来ません

諦めるか・・それとも・・

行くならば徹底的に隠れて行かなければなりません


絶対に見つかってはならないのです


この思春期のややこしい時期に

ぎこちないながらも積み上げてきた親子の信頼関係を壊さないために

行くならば絶対に徹底的に隠れ倒さなければ!!


そのために早朝、友人にお願いし同行してもらいました

ただ友人は私を身体を張って隠すには細く小さすぎましたが・・(笑)

それでも一人で蟻地獄に飛び込む勇気などありませんでしたから

友人というのは本当にありがたいもので

こんな私を必死にガードし

時にはトイレで隠れて待つ私を、息子が法廷に入ったのを確認して

素早く導いてくれたり・・本当にありがとう


息子は検察側で登場し

準備した用紙を片手に質問をしていました

棒読みにならないように紙から人に目線を移して

ハッキリとした言葉で

語尾にも自然な語り口を装う姿が見えました



学校ではこうして皆と肩を並べ

頑張っているんだね




高校生たちの緊張が集まって

一つの大きな壁を越えていこうとする

その成長の瞬間を見たようで

そしてまたこうしてたくさんの方々の熱い支援で

素晴らしい経験をさせて頂いている事への感謝の喜びで

胸は一杯になりました


こんな風にたいそう感動しながらも

学校の教室ほどの

思っていたよりずっと狭い法廷は

隠れて見に来た私にとっては

一寸たりとも気が抜けないものでした


完璧に隠れて観戦出来たと喜んでから数日

この様子がテレビのニュースで

割に大きなコーナーとして

取り上げられ放送されました


息子の人生初のテレビ出演


それを喜んで見ていた私の目に

まさかの隅っこで隠れて見ていた自分の姿が・・という笑える(?)落ちがついていました



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こんな親子にも共感して頂けたら嬉しいです


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コンサートにつつまれて



次男と一緒に人生初の武道館ライブ出発です


羽田で迎えてくれた友人に息子を紹介し

仲良く3人でランチできました


女子会(笑)トークも、今日の息子は黙って聞いてて

きっと心は武道館に飛んでたのかな


正午から始まっているグッズ販売に2時半頃到着


地下鉄を出た時、小雨が降っていたけど

たった今しがたまでゲリラ豪雨だった様子

頭からずぶ濡れの学生服

タオルから滴る雨が半端ない

東京はこんなゲリラ豪雨が多いんだと教えてもらう



グッズ売り場最後尾に着いた息子と

次に会うのは指定席でとチケットを確認して別れ

私は友人と付近を散策へ



有名な大きな神社

鳥居の大きさに圧倒されながら

ずらっと並んだ観光バスの熱気が

蒸せかえる空気を一段と濃くしてる


3時間なんてあっと言う間のガールズトーク(ガール?

・・ありがとう、こんな所まで会いに来てくれて



6時半からのコンサート

私が席に着いた時息子の姿はまだ無く

しばらくしても来ないので迷っているのかとメールすると

「まだ並んでる」っていう返信

・・・2時半から既に3時間半もグッズ売り場に・・

友人とお参りして、お茶して、散歩していた間ひたすら並んでいたんだね


やっと再会した息子は3時間半の行列にさすがに疲れた様子で

「足が痛い」と辛そうでしたが

会場内に漂うワクワク感で、その疲れから急速に回復し

手に入れたグッズを袋から出したり入れたりして眺め

凄く嬉しそうにしていて・・

家ではほとんど見られないこんな仕草は

苦虫を常に噛んでる毎日の彼からは

およそ想像すら出来ない姿で

貴重な横顔に心躍る母でした(笑)




コンサートが始まる前の期待が

目には見えない形になってステージに向かって行き

時は熟して落ちました


ギンギンに響く音とリズムにのって「お待たせっ!!」

ボーカリストの声が総立ちの観客をさらに沸かして

・・楽し~~い!!


ほんの45度、首を右に回せば息子の顔が見えるのに

・・・どうしても見れなくて・・

嬉しそうにグッズを眺める横顔みたいな

キラキラ輝く瞳をこっそり覗いてみたいけど

・・・見れないよ、

目が合ったら、全てが壊れそうだもん・・

ただそんな事考えたほんの数分後には

私は隣の人の名前も忘れるほどコンサートに飲み込まれ

3曲目が終わる頃には足の感覚が無くなり

履いていたサンダルを脱ぎ捨てていたのでした


「お母さんをこんな素敵なコンサートに連れて来てくれてありがとう」

息子に頼まれて、連れてきたはずの私の口から

こんな言葉が自然に出ていました


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あれからず~っとハマッテマス

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プロフィール

Author:くるみ みるく
小5の終わりから始まった体調不良、そして不登校。
学校に行くというあたりまえに思っていたことが、これほど大変なことだったとは・・・。
復学支援をうけ、もう1度歩き始めた子どもを応援して行くために親はどう接していくのがよいのでしょうか。
学び続けることで見えてくるものは何でしょうか。

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