そして復学へ


2011・1・11

息子が設定した復学の日がやってきました

前日から訪問の先生が我が家に泊まり込みで対応してくださいました

上野先生も前日夕方と当日の朝、息子を激励に来てくれました



この日に先だって息子の不安を少しでも軽減するため

1月6日に冬休み中の学校へ息子と2人で行ってきました


担任の先生が出迎えてくれて、何か月ぶりになるのでしょうか・・

教室に一歩足を踏み入れました

「〇〇の席はここや」

担任の先生がにこやかに示してくれます


教室の懐かしい匂い

自分の席に触れる感触

後ろの掲示板からあふれる友だちの熱気


そしてその中に母子登校して保健室で二人で描いた

息子の作品も並べて飾られていました


「君の居場所はここにあるよ」って

長い間、作者を待っていた絵が優しく語ってくれました


先生がいつも帰りに立ち寄って話してくれた

教室で飼っている亀たちが

首を伸ばして新顔の生徒を確かめるように

息子の顔を覗き込んでいます


息子は自分が帰って行く場所を

友だちのいないがらんとした教室の中を

大きく見わたしていました



復学の日は淡々とやってきました

そしてクライマックスは登校時間の20分前くらいからでした

すんなりと起きて準備をし、軽めに朝食をとり

迫ってくるその時に息子はかなり怯えているように見えました

ファンヒーターの前でお腹が痛いと言いながら

トイレに出入りを繰り返し

私にすがる思いでアイコンタクトを送ってきました

しんどいよ、やっぱりしんどいよ

お腹痛いし、気持ち悪いよ

お母さん助けてよ、「しんどいんかあ」って聞いてよ・・

彼の目は、はっきりとそう言ってました



先生の指示ですぐにその場を離れ

祈る思いで先に外に出ていました




そして・・息子は登校して行きました



家を出て50メートルほどの直線を曲がりきれずに

何度戻ってきたでしょう


この道の途中でうずくまり、倒れこみ

何度親子で涙を流したでしょう


今日、彼は私の手から離れ、もう一度自分の足で歩き出しました


まだまだふらふらで

ランドセルの重さが足どりを左右するくらい弱々しくて

少し離れて一緒に歩いてくれる訪問の先生に気持ちを支えられながら・・



でも確実に、前に前に、学校へ学校へと、息子は歩んで行きました



こんな姿をもう一度見れたことに、心からの感謝を・・

そして、こんな姿をもう二度と失わないように、心に止めておこう・・

この登校を継続させていくことこそが、お世話になった全ての方々への恩送り

この登校を継続させていくことこそが、息子と私、私たち家族の再生と成長


にほんブログ村 子育てブログ 不登校・ひきこもり育児へ
にほんブログ村

これからの継続登校に
激励のクリックを!



スポンサーサイト
line

オンラインゲーム




「オンラインゲームは切りましょう」

登校刺激の後、我が家には大きな課題が与えられました

息子の楽しみのほぼ100パーセントをゲームが占め

その中でも、オンラインゲームは90パーセント以上の地位を占めて

息子の心を独占していました

晴れて登校出来る日までオンラインゲームはお預けです



時は師走

月の頃はさらなり(・・笑)


息子はオンライン禁断症状全開

初めはお願い形式でした

「ねえ、やっていいでしょう?やらせてよ~」

そのうち怒りモードに入ります

「何でやったらダメなんよ!意味わからん!」

最後はキレて

「もう絶対にやる!何と言ってもやる!!」



このパターンを一日に何回もくりかえし

私の後ろを背後霊のように付いて回りました


「ダメです」

「先生との約束です」


私は余計なことを言って

言葉を拾われないように

淡々と伝えながら先生の指示どうり

その場を離れてを繰り返しました



家族はインターネットを利用していましたから

我が家からネットを切った訳ではなく

やる気になればボタン一つで今までどうりできます


一度「もうやるから・・」と疲れた様子で言ってきた時は

ダメかと思いました

「先生との約束を破ってでもやるんや・・今日まで我慢してきたのに・・」

哀しい対応でその場を離れるしかありません

私が買い物に出ているうちにも、その気になればいくらでも出来ます



でも、息子はがんばりました



偉そうで、我儘で、そのくせ弱虫でかっこ悪い息子


こだわりばかり多く、自分ルールをすぐに作り

人を頼ることが下手くそな息子

そんな息子が貫き通しました


不登校になり、ゲームの時間は

その子の心の回復に必要な時間・・

長くしているということは

それだけ疲れていたと言う事なんだよという言葉を信じ

自分への言い訳にして

子どもを見守ってきた私にも

大きな試練でした



学校へ戻りたい気持ちは

先生方の支えを得て

息子を成長させてくれました



本当によくがんばりました



クリスマスとお正月という子どもにとってのバブル期を

こうしてのたうちまわって過ごして

復学に設定した始業式が近づいて来ました




にほんブログ村 子育てブログ 不登校・ひきこもり育児へ
にほんブログ村
のたうちまわった息子に応援のクリックを!




line

登校刺激2



登校刺激が終わり私が呼ばれた時

息子はとてもすっきりした顔をしていたのを覚えています




この奥の和室にこもって毎日毎日ゲームに明け暮れ

そうしていない時は自分の居場所を何処に求めればいいかわからず

やり場のない思いを屁理屈に変えて振り回していました


多分はじめは本当にしんどさが身体を覆い尽くしていたのでしょう

でも半年も越えて、そろそろ学校へ行かなくてはと思っても

不安な思いがまた身体症状を呼び起こし

もうどうやって行っていいのかわからなくなってしまった



友だちは自分を迎えてくれるのだろうか


長く休んでいた自分は周りからどんなに思われているのだろうか


今、みんなは何をして遊んでいるのだろうか


僕の席は何処にあるのだろうか


先生は僕のことをみんなに何て話しているのだろうか




大小さまざまないくつものことが


色んな形で絡み合い彼の首や手足に巻き付いて苦しんでいました


そんな絡みついたいくつもの糸を丁寧に一つずつ解きほぐし


先生方は息子を立ち上がらせてくれました


家族の力ではもうどうやっても解きほぐせなかった


息子を取り巻いていてがんじがらめにしていた糸を


先生方の素晴らしい技が解きほぐしてくれました




彼もきっと望んでいたんです

こんな日が来ることを


一歩踏み出すための勇気を奮い起こさせてくれる時を


今、自分を支えてくれる訪問の先生方を手掛かりに、飛び越えて欲しい

あなたが思っている大きな溝は

あなた自身が作っている心の壁でもあるのだから



「三学期の始業式から学校へ行きます!」



息子は私を見てそう言いました


少し照れたような

でもすっきりとした笑顔で・・


我が家にも本当にこの時が来たんだ


息子の口から発せられた言葉は

何ものにも代えることの出来ない輝きとして

危うげな光ながらも

私たち親子をしっかりと繋ぎ

前を向いて歩いて行くことの喜びを湧き起こしてくれました


わたしは一つ目の大きな節目を乗り越えた

こみ上げる思いで胸が一杯になっていましたが

この先、彼自身が設定した復学というその日が

あとわずか20日でやってくることに

信じられないような、でもきっとやってくるその日に

心の照準を合わせることで、熱い胸の思いをおさえていました




にほんブログ村 子育てブログ 不登校・ひきこもり育児へ
にほんブログ村

一つ目の節目を越えた私たちに応援の
クリックお願いします!


line

登校刺激


訪問の先生が入ってくれて

思いきり遊び相手になって

息子との間に信頼関係を徐々に築いていってくれました



学校を休んでいるということに対して、とやかく言われることもなく

又彼自身がそのことで自分を偽って

病気の自分、しんどい自分を作らなければいけないこともない・・



孤独なこの時期、自分自身のままで

貴重な人間関係を得られる唯一の存在として

訪問の先生は彼の中にしっかり根付いてくれました



学校を休んでいることを考えると元気には出来なくて

来てくれても全く遊べない友だちとは違い

訪問の先生にはポーズを作ることなく自然な姿でいれるね



息子はあまりしゃべることのない子で

先生が話しかけてくれても首を縦か横に振るくらいでした



それでも訪問を心待ちにするようになって

話しかけられると、先生の方に顔を向けて

一言くらいは返すようになっていきました

この時期、不安定な彼は、家族に対しては攻撃的で

他人に対しては警戒心が強かったのに

そんな息子と関係を築くのはプロならではの技でした



しばらくして

代表の先生が息子の前に現れ

息子の中から学校への思いを引きだしてくれる日が決まりました



復学に向けて組まれた我が家のプランに沿って

ようやく我が家も登校刺激という

一番初めの節目の日を迎えようとしていました



息子はどんな反応をするのだろう



もう十分に休んだことを、いえ休んでしまったことで

おそらくは行くためのきっかけが必要な彼は

背中を押してくれる十分に大きくて暖かい手を感じて

きっときっと素直に「本当は学校に戻りたい」という

修学旅行でみせた心を白日の下にさらしてくれるだろう



そう信じてこの日を迎えました



駅に早く着いた私は

弟のおやつに買った55〇の豚まんを車に放り込んで

先生方と合流しました



事前の打ち合わせに先生方を乗せてファミレスに向かうため

車に乗り込むと、先に乗り込んでいた豚まんが

ものすごい匂いを発揮して出迎えてくれました(わぁ~




にほんブログ村 子育てブログ 不登校・ひきこもり育児へ
にほんブログ村

登校刺激の日に応援のクリックを




line

エンカレッジ復学支援・会話ノート2



息子は小さいころ、他の兄弟より明らかに育てにくかった・・

散水のホースの巻き延ばしを繰り返し

階段を上っては下りてを繰り返し

連れて外出するためには

いつも鞄に色々な

息子の心を引き留める七つ道具がいりました

こだわりもたくさんあった・・

そんな子どもを、追いかける毎日・・

しかし発達障がいの指摘を受け、専門の先生方に

「発達障がいは脳の機能障がいです。お母さんの育て方が悪いのではありません」

と言われ、その言葉に救われたものでした・・



自分の子育てのせいではない・・と。



しかしここへきて復学支援でつけ始めた会話ノートの私の対応は

赤ペンで次々添削されていきました


息子は療育施設の丁寧な保育や、その発達の特性を知ることで

ゆっくりながらもしっかりと豊かに成長していきました

今では診断した医師からも、「発達障がいの診断は気の迷いだった」と

言われるくらいになったというのに

私は親として、その成長に合わせた変化をしていくことが出来なかった

私は変わって行かなければいけなかった

変わって行くことが必要だった



この子の目の前の高いハードルは下げておこう

ころがる石はひろっておこうと

先読み、先回りの癖が、彼から失敗して学ぶことを奪っていました


親の価値観をおしつけていました


心の中で、昔かかえ持っていた

七つ道具を入れた鞄をいつまでもひきずって

彼の歩く一歩前を歩こうとしていたんです



もう十分に、失敗してその痛みを知っても

決して自分の殻に逃げ込まない土台は出来ていたのに・・

いつまでも、過干渉な母でした


立ち上がれるくらいの小さな失敗をたくさんすることは

大切なことですね

そうやって失敗から得たことは、自分の力として蓄えられるから


希望に満ちて転園した保育所での不適合が

私に刷り込んだ思いをえぐり出さなければ

不登校というこの闇から、本当の意味で癒される日は来ないのでしょう



今までの子育ての癖をしっかりと受け止めて変わっていけるように

私はこれからも、ずっと学び続けなければなりません


あなたの中のピリピリした反発の塊が(それを思春期と呼ぶのかな?)

ほんの些細なことで化学変化をおこして

今日も爆発しています

だけど、そんな爆発に巻き込まれないような

かわす術を母はお勉強しています

その場をサッサと離れるという、大変単純ですが的確な教えを

何度も先生からいただきました・・(納得!!



にほんブログ村 子育てブログ 不登校・ひきこもり育児へ
にほんブログ村
しっかり勉強しなさいと
応援のクリックを!






line

エンカレッジ復学支援・会話ノート



家族療法では、まず会話ノートをつけることが始まりました


息子との会話をそのまま文字にして記録し先生に送り

親の対応をみてもらいます


うちの場合、不登校状態になった初めの頃は

周りの教えにそって、学校に行けなくなった息子の

疲れた身体と心をゆっくり休ませる

という対応をしていました


もともと、あまり話さない息子に私の方から

一生懸命話しかけました


私の小学生の頃の話をしてコミュニケーションを取ろうとしたり

(何でそんな話すんのって不審な顔してたね



でもそんな取って付けたようなことが

長く続く訳もなく、こちらから話しかけなければ

自然に会話は減っていきました


会話ノートを書き始めた頃、息子からは

不安な気持ちの表れのような言葉がほとんどでした


リビングのソファーに寝転がりながら「来て~来て~」と呼び

行くとゲームで凝った肩や手足を揉んでと言います

行けない時は「僕のこと、いらないんか」

「どうせ、どうせ、僕なんか」

「僕はもう100歳のお年寄りで毎日しんどくて動けない」

「僕はダメな人間や・・」


そんな息子に私は先読みして

失敗する前に言ってしまうことが目立っていると指摘されました


失敗した時に言ってあげないから

「どうせ信じてくれないんでしょ・・」

「どうせまた疑っているんでしょ」

「どうせ僕の事いらないんでしょ」となっている


そして全体的に感情的になっているという指摘

怒る時もなるべく感情的にならない方が伝わる


感情的だと内容よりも怒っていることしか伝わらない


今も私が常に心がけていないと戻ってしまうむずかしいところです


自分の子どもだとお互いに遠慮がない分

叱っている途中で、子どもの態度や言葉にだんだんと

のせられて、立場がおかしくなって気が付けば同じ土俵での言い争い

他所の子と思えば身構えて上手くいくかも・・

思春期ですから他所の子に言うくらいの

相手を認めた対応を心掛けないといけませんね・・

むずかしいわ・・・


家庭教育を学んで、叱るということが子どもと交渉することに

思えてきました

上手くこちらの側の考えを相手に分かってもらい、こちらの条件をのんでもらう

いろんな駆け引きをしながら、それも出来ることなら気持ちよく、やらされた感なく

場合によっては自分で選択したことだと思わせるように・・

非常にむずかしいことですが、根回しして時間も掛けて準備して6~7割くらいの成功でも

こちら側には、してやったりの達成感



そんな交渉の場をもてるように、ここぞと言う時のために

小さなことには干渉せず、まさかこれやる~?と思うことは

次の大切な交渉時の切り札として、しこしこ貯めてる母です

切り札は生ものですので、消費期限には十分お気を付けください(笑)




(ペアレンツキャンプ代表のぶにん先生のブログ「ぶにん先生のカウンセリングルーム」
2012年6月15日の記事「叱ると怒る」をご参照ください)



にほんブログ村 子育てブログ 不登校・ひきこもり育児へ
にほんブログ村

会話ノート頑張るね
応援よろしくお願いします!



line
line

FC2Ad

line
プロフィール

Author:くるみ みるく
小5の終わりから始まった体調不良、そして不登校。
学校に行くというあたりまえに思っていたことが、これほど大変なことだったとは・・・。
復学支援をうけ、もう1度歩き始めた子どもを応援して行くために親はどう接していくのがよいのでしょうか。
学び続けることで見えてくるものは何でしょうか。

line
最新記事
line
最新コメント
line
月別アーカイブ
line
カテゴリ
line
カレンダー
08 | 2012/09 | 10
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
line
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

line
fc2カウンター
line
フリーエリア
line
アルバム
line
検索フォーム
line
RSSリンクの表示
line
リンク
line
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

line
QRコード
QR
line
sub_line