修学旅行・清水寺




今朝、二人で修学旅行のバスを追って電車に乗った時には

こんな展開が待っていようなんて想像すら出来ませんでした

夕食前か後のどちらかに

迎えに行くことになることを想定して

近い距離に宿を取っていましたが

それが夕食後であったことに

それだけでも十二分にここまで来たことに

意味があったとしようと思っていました


それなのに、こんなに素晴らしい出会い・・・

「本当は学校へ戻りたい」という大切な気持ちと

私はしっかり出会うことが出来ました




2日目の清水寺は、お昼前11時から12時に参拝し

12時から1時まで昼食・買い物

そして1時に清水坂下駐車場集合というスケジュール


私たちは11時に清水寺入り口で皆を待ちました


2度目の皆との合流とあって

息子の緊張は昨日とは違っていました


昨日の振り切れるような緊張とは違いますが

まだまだ自分の居場所がつかめずに不安が広がって

1日目の疲れに残暑が容赦なく照りつけて

機嫌がどんどん悪くなります



クラスのみんなは栞からすると

6時半に起床して二条城、平安神宮と回っている様子(ハードです!)


予定の時間が過ぎて行くと

しきりに時間を聞いて苛立つ仕草が目立ち始めます

15分近く遅れて皆が到着し

息子がクラスの列に混ざって行きました



周りの子どもたちも昨夜眠っていないのか

かなり疲れている様子で

合流した息子を飲み込むような勢いはなく

それでも仲の良い友だちが息子を列に入れて

話しかけてくれていました(優しいね・・)



音羽の滝の長い列に、うんざりしながらも

並ばずに済ませる子はほとんど無い様子

学問か恋愛か延命長寿かという

まことしやかに囁かれる一口の水の効能に

小学生はその疲れた持てる頭脳フル回転で

究極の選択に挑んでいます(何か、かわいいね!)




清水坂の一角で昼食を皆と取る息子と距離をおき

私は1人で坂を下って行きました


途中の道は全国各地から来ている小学生や中学生

高校生までもが入り乱れる賑やかさが

歩きにくいほどの人垣ではあるけれど

それらは決して煩わしくはなく

むしろ心穏やかに彼らの言葉や行動を

少し離れた時間の陰から覗いているような錯覚を

感じられる一時でした



何気に入った店の中で

何回か家に遊びに来たことのあるMくんを発見

お土産物を真剣な表情で物色中です

「僕のお母さんには、どっちがいいかなあ・・」

と聞き取れる大きな声の独り言・・


その声に触発されたか、周りにいた2~3人の男の子もみんな

「僕もお母さにお土産買うわ」と急にどよめき立つ面白さ・・!


たくさんの品から、自分の母親のイメージをあてはめて行く姿は

私の好奇心を鷲づかみにしてくれました


この子たちの母親にこの場面を切り取って

こっそり送ってあげたいなって・・



何処かで友だちと一緒にいる息子は

何かお土産を見つけただろうか

昨日、京都タワーで買った

キラキラ金色に光る金閣寺と五重塔と同じように

光り輝く清水寺でも見つめているのだろうか・・


あなたの中に眠っている猛々しいまでの不安や恐れを

踏み越えたその先の本当の気持ちに

あなた自身もきっと気づけたはずだよね

素晴らしいお土産が出来たよね・・



担任の先生の声が近づいて

1時が近いことを散らばった子どもたちに告げながら

バスの待つ道を下って遠ざかって行きます・・



私たちは担任の先生に別れを告げて

また、二人きりで帰途につきました



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修学旅行・誓い




宿舎のロビーで担任の先生と別れ

夜の京都の街を息子と歩きました

「お母さんまだ食べてないから付き合ってくれる?」

「僕もお腹空いたわ!」と笑顔です(えっ・・さっき食べたばかりじゃあ?!)

きっと、あんまり食べられなかったのね・・



息子は興奮気味に話します

「夕飯の時、先生が見回りに来て、行ってしまった後に

K君とH君が裸になってね(わぉ~っ!)

丸いお盆を両手に持ってね(わっ、もしかして・・!)

チンチン((-_-;))にこんなにあててね(あれかいな~!?!)

こんなにぱっぱって手を入れ替えて踊ったんやで(お~まい・がっ・・汗)



お盆でそんなことをやったのね・・・(食べてる場合じゃないよね・・笑!)

息子は歩きながら思い出してゲラゲラ(もう、止まらないよ・・)




あの引きつっていた蒼白の顔から

こんなに笑顔になれるなんて・・



友だちは文字通り、身体を張って

笑わせてくれたんです!

それくらいのインパクトで迫らなきゃ

きっと笑わなかったな、君は(涙!)

絶対笑えなかったな、ありがとう(涙!!)



誰かのためにそうしようなんて

考えてした訳ではないのかも知れないけれど

仲間との熱気に息子はしっかり包まれて

懐かしい時間を過ごしてきた



それは修学旅行という非日常が作り出したものだけれど

幻想の時間ではなく、生きている本当の現実の時間だから

信じてもいいですよね・・この確かな感覚を・・!





学校にいて仲間といるということは

こういうことを平気で出来てしまう・・

こんなに笑って涙流して喜んで・・

きっと先生に見つかったら

また、みんなで一緒に正座させられて・・でも

そんなこと、こんなこと、全ては仲間と一緒に育ち合う

学校という場であればこそ・・

学校という場に息子を帰してやらなくては!

何としてでも、もう一度学校へ帰ろうね!!



レストランの丸いテーブルの席で

さっきまでの出来事に視線をやりながら

どこに着地していいのか

その場所をつま先で探るようにしている息子に

あなたの降り立つ場所はここよと

はっきり示してやれるよう私の両手には

自然と力が入るのでした




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修学旅行・辿り着いた本当の気持ち



京都の一番大きな通りの(たぶんね・・)

ど真中で立ち往生した爆煙タクシーが(恐かった~

その後どうなったのかが非常に気になりながらも

何とかホテルの部屋に着き

一息ついて息子の予定を

修学旅行の栞からたどっていました(いま何してるかなぁ


子どもたちはグループに分かれ部屋に入り

夕食の時間までしばらく自由時間・・

そして6時から夕食をそのままグループ毎に

部屋でとる予定となっています


4人部屋が2部屋、8人部屋が1部屋・・

息子の名前は8人部屋にありました

そろそろ夕食の時間だけど・・どうかなぁ



夕食の献立は

茶わん蒸し・ハンバーグ鉄板焼き・エビフライ・ポークウインナー・しゅうまい

鳥のからあげ・スパゲティーサラダ・カニ蒲鉾・錦糸玉子・ご飯・香の物

オレンジジュース・プリン

小学生の好きなものランキングを上位から並べたようなメニューね(笑)



担任の先生からの呼び出しがいつ来るか予想しつつ

お風呂に入る訳にもいかず(ムリムリ

食事に出ることも出来ず(ダメダメ

老舗のホテルのその落ち着いた色調に癒されながら

東側に大きく開いた窓から京都の街を眺めていました(あれが、鴨川


どれくらい時間が経ったのか・・すっかり暗くなった頃

静かな部屋に携帯の音が響きました

「そろそろ迎えに来てください」

息子は夕食まで皆と一緒に頑張ったんだな!

あんなに引きつった顔をしながらも友だちと

同じ時間を過ごしたんだ

1つの部屋で過ごせたんだ

そんなことを思いながら横断歩道を渡って

宿舎となっている会館のロビーに着きました



ロビーで待っていると正面のエレベーターが開き

先生が下りて来るのが見えます

その少し後ろから先生の左腕に寄り添うように

息子がぴったりくっついて下りて来ます



先生が私の方を見て、この日1日で、さらに日焼けした顔に

いっぱいの微笑みをうかべて言いました

「ようがんばった!部屋で友だちと一緒に夕飯食べました!」

先生は他にも息子を褒める言葉を何度も言ってたようでした

だけどあんまり覚えてないんです

私はただただ、隣の息子の瞳に見入っていました



息子の瞳は、それはそれは美しく光り輝いていたんです

もう何年もこんな美しい瞳を見ていなかった気がします・・

そして心から湧きあがる思いが、息子の口から溢れました

「楽しかった!」


ずっと待っていた瞬間でした

ずっと聞きたかった言葉でした



私は言葉の向こうにある息子の本当の気持ちに

やっと辿り着きました

「本当は学校へ戻りたい」

彼の美しい瞳は、私にはっきりとそう告げていました


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修学旅行・こんなことって・・



金閣寺前からタクシーに乗った私は

緊張して固まったような息子の顔を思い出していましたが

全てを任した今となっては

もう「あとは野となれ山となれ」の心境でした

私たちの今の状態でこれ以上悪くなることはないのですから・・


ここからは私が1人宿をとったホテルに着くまでの珍道中(汗)



乗車したタクシーの運転主さんは

一人旅ですか?いつまでいるのですか?

京都は小さなお寺を回るのも楽しいですよ・・

といろいろ話しかけて下さいました(いいおじさんね!)



まさか、息子の修学旅行の同伴ですとも言えずに話を聞いていると

そのうちにタクシーが路肩に止まりました(えっ!?何!?)

そしてエンジンを止めました(怖いよ~!!)


まだ着いていないのに・・おかしいなあ・・と思っていると

運転手さんはまもなくエンジンを掛けようと

試みています・・が、なかなか掛かりません(頑張れ!おじさん)



どうやらエンジンの調子が悪いよう・・(大丈夫か~?)

何とか掛かって動きだしましたが・・(嫌な予感)

10メートルも行くと・・

どうみてもボンネットの左右から白い煙が上がっています(ありえへんし~)



それでもタクシーはそのまま大通りに出て行きました(もはや恐怖)

片側5車線ほどある大きな通り・・

息子が泊まる宿舎が見えてきて乗ったと思われるバスが止まっています

黄色い帽子の子どもたちが何人か見えました

そちらに気を一瞬とられて

またすぐタクシーの前方に視線を戻すと

白い煙は倍以上に増えて、これはもうどう見てもヤバイ状態です(爆発するんちゃうの?)


丁度信号が赤になり止まりました・・が

それを最後にもうタクシーのエンジンは

運転手さんがどんなに頑張っても掛かることはありませんでした(どうなんの~?)


大通りのど真ん中でモクモク煙を上げるタクシーから降り

歩道まで誘導してもらい、ここから歩いて下さいと言われ・・(お金きっちり取られたよ!)

まさかのタクシーの状態に

この旅が付いているのか、いないのか・・(こんなこと、まずないよね!)

考えながら中途半端に長い距離を

ホテルまで歩いたのでした(見えてるけど意外に遠いのね・・はぁ~

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修学旅行・いざ金閣寺



私たちは、奈良経由で京都に到着する学校の皆よりも

一足早く京都に到着しました


駅前から5分ほど歩いて、調べて行った有名な

京都ラーメンの店に入るのを楽しみにしていた息子です


そこでお昼をとり、駅前の京都タワーに上ります


望遠鏡を覗いた先の、輝く塔や不思議な形の建物に

興味を示す息子の姿に、ほっと一安心してお土産のコーナーに進みます


息子の大好きなキラキラと金色に輝く置物がたくさんありました


その中から五重塔と金閣寺が欲しいと嬉しそうに話す姿は


まだまだあどけない12歳の少年です



この半年まともに外出もせず太陽にあたらない生活で

すっかり色白になった肌は、その痩せた体と相まって

悲しいくらいに弱々しく・・

でもそんな外見の弱々しさから想像も出来ない猛々しさが

彼の中には確かにありました



この子の中に眠っている

不登校という闇が作り出した猛々しい不安や恐れが

どうかもうこれ以上暴れることがないようにと

京都じゅうの観音様に

一心に手を合わせていた母でした



約束の時間が近づくと、やはりどんなに願っても

それらは息子の中で暴れ出し険しい表情を作っていきます

その険しさをはっきりと感じてはいたけれど

気づかぬふりしてタクシーに乗って金閣寺を目指します



金閣寺は修学旅行の団体で賑わって

息子の学校と同じ黄色い帽子をかぶった子たちが

次々近づいては通り過ぎて行きました



息子の緊張の針は振り切れて、心なしか涙目に見えて

顔色は色白を通り越してしまっています


担任の先生からの連絡で

もうそこまで来ているらしいクラスメートたち


その時向こうの方から「〇〇くんや」「〇〇くん来た~」

と息子の名を呼ぶ声が聞こえました


あっという間に大勢のクラスメートに取り囲まれて

その渦に巻かれながら消えて行く息子


私は距離をおいて付いて行きましたが

そのうちすっかり見失い、これでいいと諦めて

傾きはじめた厳しい夕日から

隠れる場所を探してぼんやり座っていました


気が付くと人影もまばらになって・・

どうやら閉園時間のようです


もう息子は皆と一緒にバスに乗って

行ってしまったのでしょう



緊張と興奮のピークから急に訪れた静寂・・

やっと喉がカラカラになっていることに気付いて

水を買うために入ったコンビニで

息子の好きなカードを見つけて

置いたり取ったりしながらやっぱり買って

喜ぶ顔を想像しながらタクシーに乗り込みました



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プロフィール

くるみ みるく

Author:くるみ みるく
小5の終わりから始まった体調不良、そして不登校。
学校に行くというあたりまえに思っていたことが、これほど大変なことだったとは・・・。
復学支援をうけ、もう1度歩き始めた子どもを応援して行くために親はどう接していくのがよいのでしょうか。
学び続けることで見えてくるものは何でしょうか。

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