兄弟の鍵


最後の試験が近づいて、長男から

「明日から少しずつ早く起きるようにするから、モーニングコールして欲しい」と

お願いのLINEがきた

始めの週は8時、次の週は7時、そして5時半が2回、最後は5時20分だった

7時のコールを1度忘れた

次男の受験の朝だった

「起こしてよ」長男のLINEが怒ってた、「次男の受験で忘れた」とあやまったら

「どこ受けたの?」と兄貴っぽさを覗かせた


最後の3回のコールには随分気を使った

絶対起こさなければいけないし

本当に起きているかの確認も必要だった

モーニングコールするために、私も目覚ましをセットする

携帯の目覚ましは、コトコトと鳴って脳のどこかをノックする

飛び起きて、すぐにLINEの電話を鳴らす

20コールくらいで切れてしまい、また掛けなおす

それを3回繰り返し、LINEから携帯電話の番号に変えてコールする

呼び出し音が変わるから

夢の中にも僅かな音の変化を感じる場所あり、彼を揺さぶってと願う

長男「・・・はい・・起きた・・」

私「起きた?・・じゃあ・・」

ほんの短い会話で切る、声の後ろで彼の部屋の目覚まし時計が叫んでた

私はやっとほっとして少し眠る


1時間ほど経ったら、2度寝していないかとLINEを入れ返事を待つ

一言激励の言葉を添えたいと探すが、時間が気になる、早く打たなければ

あまり使いたくない「頑張れ」という文字が、むき出しで変換できず悔しい

私「もう家を出ましたか? 頑張ってね 大丈夫!」

15分して既読がついて「うん」と返事がきた

よかった・・・


緊張の糸をほんの僅かでも緩めてやりたいのに

語彙の決定的な不足に打ちのめされてギブアップ


そんな時、兄弟の存在が思い浮かんで、頼んでみた

冷たく硬い長男の部屋の机にメモを置けるのは

秘密の鍵を共有する兄弟しかいない・・そんな気がした

「お兄ちゃん、大きな試験で大変な時やからメールで力づけてあげて」って・・

いつものように、次男は軽く返事する

「わかった」っと。(こう言って、やったことは無いんだけれど)

三男は、ちょっと困った顔をして「・・・うん・・」と言った

「気恥ずかしいな・・」って言いながら

「・・うん、でもやってみる・・」と笑った


あくる日、いつものように「あっ、忘れてた」を想定して

次男に尋ねると、「LINEした」って・・・驚いた

「僕のこと、ちっとも信じてないんだな」って、言われた気がした

お兄ちゃんは「頑張るわ」って答え、そちらはいつ試験かと聞いて、「頑張れよ」と言ったって。

あたたかい風がふわっと流れて、固まってた私がゆるくほどけた

三男も「試験頑張って」って送ったら「頑張るわ」って返ってきたって。


避けようとした「頑張れ」が結局何回も往復した

「頑張るわ」に変換されて戻って来た「頑張れ」は

いい言葉だった


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鍵を無くさないでいてね

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不安を話すことが必要な時




三男が高校生になって3か月が過ぎようとしています

彼は高校受験の時、最後の最後で志望校を変更し今の高校に入学しました

十分に悩み、十分に考え抜いて彼自身が決めたことです

入学する前から厳しいカリキュラムであることは聞いていましたし

覚悟の上で決めたと思います

しかし入学してから本当のしんどい毎日を身を持って体験していく中

彼の中で沢山の不安が渦巻いているようです

息子「ぁあ~・・もうホンマに嫌や・・」

母 「・・嫌なんかぁ・・」

息子「最悪や、ホンマ最悪」

母 「そうかぁ・・最悪かぁ・・」

息子「時間を戻したいわぁ、そしたらこんな学校受けないのに」

母 「そうかぁ・・しんどいんやなあ・・」

息子「数学早すぎなんよ進むのが、宿題多いし!!」

母 「・・宿題多いのしんどいなぁ・・授業早すぎ?」

息子「・・まぁ何とかがんばってるけどね・・わからなくなって先生に聞いてやっと解ったから・・」 

母 「残って先生に聞きに行くんや、頑張ってるなぁ!」

息子「うん」

こんな会話が何度もありました

息子は不安を吐き出したいんです

苦しくてしんどい毎日を歯を食いしばって頑張っている彼に

気の利いた言葉はいりません

少なくとも、今はいりません

ただ、聴いて受け止めてあげることが必要なんだと

否定せずに共感して聴くことが今は大切な時だと感じています

家庭教育を学んでいなければ

きっと余計なこと言って怒らせてしまっていたでしょう

子どもの問題に首を突っ込んで

自分もがんじがらめになってしまうでしょう


距離を取りながら彼を信じて見守ります

サインは見落とさないほどの

そんな距離が

高校生になった息子にはきっと必要ですから

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息子へのエールは全て弁当に込めて
                 

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「きっと上手くいく」という思いが繋いでくれるもの



三男の高校受験も無事終わり一か月余りが経ち

中学校で卒業式がありました


思えばこの学年は何かある毎に天気が荒れます


合宿、修学旅行にキャンプ、入学式、卒業式

台風や大雨や強風に付きまとわれていました


今日も御多分に洩れず

寒風にのって雪が真横から顔面めがけて吹き付ける天候となりました

体育館は足元からしんしんと冷え込んで

春の装いの母親たちを震え上がらせてくれます


しかし卒業式は和やかなさくら色のような温かいものになりました


大人たちの祝辞の言葉は美しく、けれど

どこか空を舞うように掴めずに消えていきます

生徒たちの言葉は削りたての鉛筆のように

しっかりとそこにいる事を刻んでいました


在校生代表が送辞で想い出を語ります

そして卒業生代表が答辞を返します

答辞は周りの人たちへの感謝の気持ちと

在校生への思いやりが一杯詰まった素敵なものでした

最後に卒業していく自分たちは

「きっと上手くいく」という思いで

信じる心を持ち続けるて歩むと語っていました


「きっと上手くいく」そう考えることは大切な事

ただ簡単なようで案外難しいね


起きてもいない事を心配して不安になって

動けなくなったり、諦めたり


「きっと上手くいく」そう考えるようにすると

一瞬、そんな不安を丸ごと越えて行けそうな気持ちになるね

その瞬間がポジティブなイメージを膨らませてくれるんだね

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不安で一杯の高校生生活も
「きっと上手くいく」そう信じる事から始めなきゃね


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新入りと見守る受験



昨年の次男に引き続き今年は三男の高校受験

12月に入って受験までのカウントダウンが始まりました


ただ昨年一通り経験したので少し余裕を持って見ていられる気がします


三男は石橋を叩いて渡るタイプで

無茶な望は持たないので

身の程知らずに泣くことはないのですが

石橋を叩き落してしまうところがあるので

もっと欲を出して・・と言うか自信をもって

自分を信じて頑張って欲しいところです


当の本人は、模試の結果から早々に志望校を決めて

昨年、毎晩コツコツ次男が勉強していた様子とは明らかに違って

受験生オーラは無く・・ゲームやテレビに夢中です


それでも学校や塾は休むことなく

彼なりのやり方で

この高校受験という大きな山を越えて行こうとしています



気が小さい分、背伸びはしない

でも1つの失敗から多くを学ぶことが出来る

そんな細やかさを持っている

その細やかな心は時には自分を臆病にするけれど

困っている友だちに手を差し伸べる

そんな優しさとしてあなたの中に根付いている

他人を思いやる事の出来る心は

きっとこれからのあなたを多くのものと出会わせてくれるでしょう

自分に自信を持って

壁を前にしても臆することなく進んで欲しい

気が小さい分、きっとあなたは

優しい、誰よりも

誰よりも優しい人になる



そんな三男の高校受験の迫る中

我が家に新しい仲間・・家族が増えました

2007年に16年半長生きした愛犬が死んで

なかなか勧められても飼いたいとは思えなかったんです

なのに何故かなぁ、急に・・

また飼えるかも知れないって思ったんです

今まではペットの犬や猫は全て貰うか拾うの世界でしたが

初めて店で買うという経験をして

仔犬のトイプードルがやってきました

今は黒く見えますが

だんだんグレーになるらしい男の子

面白いです

可愛いです

でもちゃんと躾けなきゃいけませんね

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まっくろくろすけが部屋を駆け回ってます


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子どもの問題の中に親はどれだけ関わっていくことを許されるのか




「子どもの問題と親の問題を分けて考える」

家庭教育を学んで初めに出会った大切な考えの一つです

迷った時、悩んだ時、そして子どもとの関係がギクシャクした時

ここに戻って考えて

自分が子どもの問題の領域に入り込んでいるのではないか

そう考えて振り返ってみて、あと一言、言いたい思いを飲み込んで

我慢して、ここからは子ども自身が考えることと引いて待って・・

過干渉と呼ばれる領域に足を踏み入れないように

特に思春期の今は注意しています


そんな中、子どもの問題と考えてきたことに

どうしても足を踏み込まなければならないことがありました


それは不登校を経験した次男ではなく

年子の弟、三男のことで。

三男は現在中学2年生

帰宅部の兄とは違い中学入学当初から運動クラブで頑張り

友だちといるのが大好きです

土日もクラブに明け暮れ

でも学業もまじめに取り組んできた彼には

大きな問題などないようで・・

しかし深刻な悩みがありました


それは肥満・・


運動クラブで頑張っているからと大目にみてきました

いえ、目をつぶってきました

今まで何度か注意は促してきましたが

それでも注意するこちら側にもどこか

「これは本人の問題だから、どんなに言っても無理だろう・・

いつか好きな女の子ができて痩せたいって

思う日が来れば努力をするだろう」

と、諦めに近い気持ちを抱えていました

しかしここ半年、物凄い食欲で

我が家の食費・・

特にたまに外食などすると諭吉様が2人ほどお隠れになる・・

そして彼の体重が激増しているのを薄々・・いえはっきり感じていたのです

彼自身、それを知っていますから

体重計を毛嫌いしていたし

私も数字で目の当たりにする機会はなく蓋をして・・

パンドラの箱に押し込んで・・

漬物石を乗せて・・

そうやってただ何でも美味しそうに食べて

モリモリ大きくなる息子を

母として少し嬉しく、そしてほとんど不安に思っていました


しかしその時はやってきました

ついに数字と対面しました

彼の体重は90キロを超えて95キロに迫っていました

このまま12月のクリスマス

そして冬休みからお正月というコレステロール解禁週間を迎えれば

彼の体重は雪だるま式に増えて

そして来春クラブを引退すれば

これまでの運動量は半減し

遂には体重は3ケタに乗ってしまうでしょう・・しかも易々と・・

このままこの子が「これではいけない、痩せなくては」と

自分で感じる時が来るのをじっと待っていていいのだろうか?

自分で気づくまで放っておくことは

この場合、信じて待つ愛情ではなく

親の怠慢ではないか?放置することは虐待ではないか?

しかし何よりも食べることに執着している今

彼を納得させて意識を変えさせるのは

至難の業であることは想像がつきます

ただ親として見て見ぬふりをすることは

もうあの数字を見ては出来ません

本人が気づきによって行動を起こすのは

明日かも知れない

けれど3年後かも、5年後かも知れない

その時いったいどれほど苦しまなければいけないのでしょう



父親とも話をして

何とか暴飲暴食を止めさせることを

命令ではなく

息子の心に訴えるように

話すことを心に置いて息子を呼びました


父親は肥満と病気の観点からゆっくりと

でもしっかりとその恐怖を話してくれました

小心者の三男には糖尿病などの病気のリスクは

きっと「炭水化物命」の炎に消火器の泡を注いでくれたでしょう



そして私は母親として精一杯胸の思いを伝えました

「体重が増えていることは想像してたけど

90キロを超えているのを知って

お母さん胸が苦しくなった

ここまで放っておいたお母さんもバカだった

〇〇は、お母さんの大切な息子や!

お母さんが死んで

泣いている〇〇をお墓から見るのは辛すぎる

その時はもう何もしてやれない

〇〇にはずっと笑顔で暮らして欲しい

このままの生活を続けていたら、病気になるのは目に見えてる

今ならまだやれる、絶対ここから抜け出せる!

お母さんも精一杯協力するから一緒にがんばろう!」

実はこれまでも白米より玄米がいいと知って変えてみたこともあります

ごはんに量の増えるダイエットの混ぜ物もしました

食材も気を付けてカロリーも考え

炭水化物の値は商品を買う時に常にチェックします

でも息子自身が自覚して本気で取り組まない限り

焼け石に水・・

朝食、昼食、プレ夕食、夕食、おやつ・・夜食・・おやつ・・

特に後半の摂取カロリーを正常範囲におさえ

いつ頃からか当たり前になったプレ夕食を無くす

これだけでも体重は違ってきます

一番の成長期、14歳手前

息子ならきっとあと10センチは背も伸びるでしょう

無理なダイエットをさせるつもりは全くありません

ただ、どんどんエスカレートする食欲が

息子の身体を健康な領域から

連れ去るものであるならば

親として断固闘わなければいけません

正しいと親が思う道を示すのではなく

間違った習慣を、その怖さを知って欲しいのです


同じ兄弟なのに次男は対照的にやせ細っています

食べたいものを好きな時間に食べています

そんな状態を目の前にして三男に食べることの

意識改革を迫るのは酷だと知っています

「目の前で□□(次男)が

何でも好きなものを食べているのを見ると

羨ましく、辛くなるよね

ただね、□□にも〇〇(三男)を羨むことはあるの

兄弟でも人それぞれ

みんな違うんだって、それぞれに違うんだって

〇〇ならきっと解ってくれるよね」

そんなことしか言えませんが

自分は自分、人は人

目指すところが定まれば

ぶれずに進んで行けます・・いえ、ぶれても

また修正できます

ふと回り道してもいいのです

また戻ってくればそれでいい・・


三男は私たちの話を黙って聴いていました

何にも言わず黙って聴いていました

次の日から学校から帰宅して夕食までのプレ夕食が無くなりました

朝食に丼ごはんを食べなくなりました

おやつに私が買ってきた0キロカロリーや低カロリー

炭水化物の低いものを食べるようになりました

もうこっそりと夜中にカップ麺を部屋に運び入れることも

きっとないでしょう・・・ないと思うよ・・しばらくは




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食べたい欲求を抑えることは
辛く厳しいことですね








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プロフィール

Author:くるみ みるく
小5の終わりから始まった体調不良、そして不登校。
学校に行くというあたりまえに思っていたことが、これほど大変なことだったとは・・・。
復学支援をうけ、もう1度歩き始めた子どもを応援して行くために親はどう接していくのがよいのでしょうか。
学び続けることで見えてくるものは何でしょうか。

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